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始祖鳥、ロンドンから“飛来”

飛行のために進化

―化石が2つに分かれていますが。

 真鍋 (化石は)押し花みたいになっています。化石が埋まっていた岩石を割ると、(表と裏の)2枚に分かれます。右側の方がメインの化石ですが、左側の方にはあごの部分がうっすらと見えます。くちばしではなく歯がある。それは左側の化石がないと分からなかったことです。
 あごがあるため、頭もあるんじゃないかと期待していました。実際に化石をクリーニングしてみると頭が出てきた。その部分をコンピューター断層撮影装置(CT)でスキャンしたら、脳や三半規管が見つかり、鳥っぽいということが分かりました。



―始祖鳥は鳥類に分類されています。現在の鳥は歯やかぎ爪が失われていますが、なぜでしょう。

 真鍋 かぎ爪に関しては、翼を広げた方が飛ぶのに有利。そうすると、ほとんどかぎ爪を使わなくなり、失われたと考えられています。口元は、歯がズラッと並んでいるよりも、くちばしにした方が軽くなります。やはり、飛行のために失われたようです。

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