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始祖鳥、ロンドンから“飛来”

東京・上野の科博で「大英自然史博物館展」

 特別展「大英自然史博物館展」が、東京・上野の国立科学博物館で開幕(6月11日まで)した。同展では、ロンドンの自然史博物館に所蔵されている8000万点の中から選りすぐった動植物や化石、鉱物など約370点の標本や剥製が展示されるとあって、17日の先行内覧会には200人以上の報道陣が詰め掛けた。

 今回の目玉は、「ロンドン標本」という決定版のような始祖鳥の化石だ。始祖鳥は、約1億5000万年前に生息していた小型の肉食生物。鳥のような翼と羽毛を持ち最古の鳥類とされているが、鋭い歯やかぎ爪など恐竜にも似た特徴も備えている。

 これまでに発見されている始祖鳥の化石の中で、脳と三半規管の形が復元できるのはロンドン標本だけ。それが日本で初公開されているのだから、見に行かない手はない。

 内覧会ではこの始祖鳥の化石の前には人だかりができ、写真を撮るのにもひと苦労だった。鳥類か恐竜か。依然として議論が続いている始祖鳥について、爬虫(はちゅう)類、鳥類化石の専門家、国立科学博物館の真鍋真博士に話を聞いた。(時事ドットコム編集部)

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