日本サッカーのレジェンドが、50歳の誕生日をピッチの上で迎えた。2017年2月26日、Jリーグ2部(J2)横浜FCのFW三浦知良が、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で行われた松本山雅との開幕戦に先発出場。後半20分までプレーした。
1993年にJリーグ初代MVPに輝き、日本代表のエースとしても長く君臨。日本サッカーを引っ張ったカズの節目を見ようと、入場券は完売。会場には1万3244人の観客が詰め掛け、報道陣の数も外国メディアを含め200人を超えた。
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チームバスが会場に到着した時点から、スタジアムの視線はカズに注がれた。
「(会場に)入ったとき、ファンの人におめでとうと言われて、試合前ですけど、泣きそうになっちゃいましたね」
「これだけのお客さんが来てくれて、自然にグラウンドに立つとモチベーションが上がった。自然に、自分のプレーと試合に集中することを心掛けました」
カズは2トップの一角でプレー。全盛期の華麗なドリブル、豪快なシュート、相手DF裏に抜け出すスピードはもうさすがに見られない。シュートはわずか1本。それでも、中盤に下がってパスをさばき、前線からの守備、相手CKではニアでボールをはじき返すなど、献身的なプレーでチームの1―0の勝利に貢献した。
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