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大名跡を襲名して 女形・五代目中村雀右衛門

素顔の雀右衛門さん

―2017年も正月から歌舞伎座に出演し、3月には14年に通し上演されて高い評価を得た「伊賀越道中双六」の再演で国立劇場に出る雀右衛門さん。舞台を離れれば、趣味のカメラで愛犬を撮影、時には弟子らに得意の料理をふるまう気さくで優しい人柄も魅力だ。

 中高生のころは俗にいう「撮り鉄」でした。蒸気機関車の何ともいえないアナログな姿が好きで、北海道や九州に写真を撮りに行っていました。歌舞伎座が建て替えられることになったとき、小さい時からずっと生活させていただいた歌舞伎座を自分の目線で残せればという思いで撮り始めた。デジタルカメラに古いレンズを着けて撮ると、温かみのある発色できれいな絵が写るんです。

 最近はもっぱらうちのワンちゃんたちを撮っています。「ちゅら」は僕と同じ誕生日で満4歳。「くくる」は2歳半。どちらもメスで、沖縄の言葉で「清らか」と「心」という意味です。最近、もう1匹、「ポパイ」というオスが増えて3匹になりました。写真を撮ろうと「こっちを向いて」と言うと、「何枚撮ったら気が済むの」という感じで、みんなそっぽ向くんです。3匹仲が良くて、団子になって寝ています。癒やされます。兄が誕生日にワンちゃんの乳母車をプレゼントしてくれたので、3匹入れて、またパチリと撮ってしまいました。

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