11月からニュージーランド(NZ)の最大都市オークランドと関西国際空港(関空)間の直行便を約3年ぶりに就航させるニュージーランド航空。2016年6月通期決算で過去最高益を達成し、ユニークなサービスでも話題を集める。この直行便再開を前に、就任以来初めて来日した同社最高経営責任者(CEO)のクリストファー・ラクソン氏にインタビューし、日本市場への期待や今後の戦略などを聞いた。(時事ドットコム編集部 則直 浩子)
―来日回数はこれまで20回を超えるとのことですが、日本の印象はいかがですか。
いろいろな魅力があり、世界で最も好きな国の一つ。インフラが整備され、システムもうまく機能しています。NZから日本を訪れるお客さまの数は増加しています。彼らは東京はもちろん、日本各地に旅行し、スキーや文化も楽しんでいます。
―NZの魅力はどんなところにあるのでしょうか。
必要なものがすべてそろっています。食事やワインもおいしいし、自然も豊かで、たくさんのアクティビティーも楽しめます。広い国ではないので、移動もしやすい。そして、世界で最も安全な国の一つです。日本からも多くのお客さまがNZを訪れており、修学旅行生から定年後の方まで年齢層も幅広い。何に興味があってもNZは需要に応えられます。
―日本関連の市場への期待はありますか。
成長市場と捉えています。(南半球の夏季に当たる)11月4日から3月26日まで関空―オークランド間で週3便就航させます。現在、成田ーオークランド間を週7便就航させているが、これもハイシーズン(12~3月)は3便増便します。ここ数年、両国間の往来が増えているからです。日本では19年にラグビーのワールドカップ、20年に東京オリンピック、21年にワールドマスターズゲームズ(生涯スポーツの国際大会)が予定されています。観光が盛んになると経済効果が大きくなります。
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