トップアスリートは何を食べているのか、何を食べればトップアスリートになれるのか―。現役選手や子どもたちにヒントを与えてくれそうなイベントが2016年の体育の日、10月10日に東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで開催された。
管理栄養士の柴田隆一さんが講師を務め、バドミントンの「イケシオ」コンビとして知られた元五輪代表選手の池田信太郎さんと潮田玲子さんが特別ゲストとして参加し、スポーツをしている子どもとその親を対象に食事と栄養について学ぶ教室が開かれた。また、柴田さんがメニューづくりに携わっている味の素トレセンの食堂「SAKURA Dining」の食事の試食会も開かれた。
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柴田さんは、北京五輪に出場した競泳の元トップアスリートだ。その柴田さんは、アスリートの食を考える上で最も大切にしているポイントとして「栄養、休養、練習」を挙げる。
柴田「皆さんは競技が好きで、オリンピックに出たいという強い思いを持っている人がいるかもしれません。目標を達成するためには大事なことが三つあります。それが栄養、休養、練習です。情報化社会で、コーチもすごく勉強をしていて、練習に関する知識はある。すごく進んだトレーニングもあるけれども、栄養の知識がない、知識があってもやっていない。それでどうなるかと言うと、土台から崩れて、目標が上に乗った時に落ちてしまう。トップ選手は栄養の知識をしっかり持っている。あるいは、知識を持っている選手の言うことを聞く。そして、練習をやる。トップであればあるほどそうです」
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