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ラグビー日本代表ジョセフHC就任会見

「戻って来られてうれしい」

 ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチ(HC)が2016年9月5日、東京都内のホテルで就任会見を行った。日本代表は15年ワールドカップ(W杯)でエディー・ジョーンズ前HCの下、優勝候補の南アフリカを破るなど3勝を挙げ、歴史的な躍進を遂げた。19年に日本で行われる次回W杯では、さらなる飛躍が期待される。

 ジョセフ新HCは、ニュージーランド出身の46歳。1995年から2002年までは日本の社会人チームのサニックスでプレーし、99年W杯には日本代表として出場した経験もある。引退後はスーパーラグビーのハイランダーズ(ニュージーランド)でHCを務め、15年シーズンには優勝へ導いた。代表チームの指揮を執った経験はないが、トップレベルでの指導経験は豊富だ。

 ジョセフ氏は「チームジャパン2019」総監督として、日本代表のほか、ジュニア、U20の日本代表、昨季スーパーラグビーに初参戦したサンウルブズも統括する。11月5日に東京・秩父宮ラグビー場で行われるアルゼンチン戦が、日本代表HCとしての初采配となる。

 《冒頭のあいさつ》

 コンニチハ、ミナサン、ジョセフデゴザイマス。まず、HC就任の機会を与えてくれた日本ラグビー協会に感謝を申し上げたい。2019年にW杯が日本で行われる。大きな、大きな挑戦になると思っている。

 95年から02年までプレーヤーとして日本に滞在した。この来日を非常に楽しみにしていた。こうして20年ぶりに戻って来られてうれしい。プロのコーチになって12~13年の月日がたったが、その時間の中で培ったもの、学んだこと、知識を今回、日本でもう一度生かしたい。

 昨年のW杯に挑んだエディー・ジョーンズ、当時の代表選手に敬意を払いたい。日本のラグビーを世界に知らしめるきっかけになった。同じことが今年、五輪でも言える。

 本日、多くの方が私に『19年の目標は何か』と質問をしたいと思う。一つ申し上げたいのは、日本のラグビーはプロ化が進んで、サンウルブズというチームがスーパーラグビーに参戦し、国内ではトップリーグが行われている。代表の強化にとってはいい環境だ。

 アルゼンチンも最初は苦しみ、難しい挑戦をしていたが、昨年のW杯でベスト4に入った。彼らの成功を見ていると、日本も19年にそれをやれない理由はないはずだ。

 来日して5日ばかり。もっともっと理解を深めたい。これから2、3週間かけてトップリーグ各チームのコーチ、選手を訪ねて、顔を合わせて話をしたい。

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