Q 白内障ってどんな病気?
A 白内障のことを「目のレンズが汚れる」と医者は言いますが「レンズが汚れているならふけばいいのに」と思いませんか?
目はカメラに例えられることが多いです。白内障とはカメラのレンズに相当する部分の病気です。このレンズを「水晶体」といいます。この水晶体というレンズが白くなると「白内障」になります。「髪の毛」が白くなったら「白髪」というのに似ています。
そもそもなぜレンズが目の中に入っているのでしょうか? 目は遠くを見たり、近くを見たりします。それはこのレンズの厚みを変えることでピントを調整しているのです。レンズが厚くなれば近く、薄くなれば遠くにピントが合うのです。一眼レフカメラでレンズの位置をずらしてピントを変えるのに似ています。この作用によって手元の本を見たり、遠くの景色を見たりすることができるのです。
白内障は表面にホコリが付いて汚れているわけではありません。レンズ自体が劣化して色が変色してしまっているイメージです。レンズがまだ透明だった頃は柔らかさを持っていました。そのため遠くにピントを合わせたり、近くにピントを合わせたりするのが楽にできていました。けれども次第にこのレンズが白くなってきます。そうすると同時に硬くなってきます。透明な卵の白身がゆでられて白くなるようなものです。透明な生卵のときは自由にその形を変えることができましたが、ゆでて白くなると自由に形を変えることができません。
そうなると、ピントが自力で合わせられなくなる、すなわち老眼が進んでしまうのです。ですから白内障は老眼も引き起こしてしまうものなのです。またレンズの体積も増えます。目玉の中でレンズが大きくなってしまうと邪魔になってしまいます。大きなレンズのせいで目の玉の中の水の流れが悪くなり、病気を引き起こしてしまうこともあります。
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