「ぼく」の家には、居候の「おじさん」がいる。おじさんはケチで、運動音痴な上に、勉強も教えてくれず、いつもへ理屈を言ってばかり。そんなおじさんについて、ぼくは小学校の宿題で作文を書いてみることにした―。
どこか憎めない「おじさん」をひょうひょうと演じる松田龍平さんが、おいっ子役の大西利空君とコミカルな掛け合いを繰り広げる「ぼくのおじさん」(山下敦弘監督)。11月3日の公開を控え、作品や演じたキャラクターへの思いを2人に語ってもらった。
※ ※ ※
―この映画では主人公の名前が「おじさん」なんですね。
松田さん 「おじさん」には名前がないんですよね。台本には「おじさん=松田龍平」と書いてあって、(最初に見た時は)「おっ」という驚きがありました。叔父の「おじ」だけど、平仮名の「おじさん」というキーワードが妙にしっくり来て、せりふ回しやキャラクターをイメージしやすかったです。
―そのおじさんにツッコミを入れるのが、おいの春山雪男です。役と利空君は似ていますか?
利空君 全然違います。僕は普段、とてもやんちゃだから、しっかり者という雪男の役作りは結構考えたし、大変でした。
―松田さんから見て利空君は?
松田さん 現場でみんなを引っ張ってくれました。日本での撮影が終わって、ハワイの撮影に入るまで少し時間が空いたのですが、「早く利空に会わないと、おじさんがどんなキャラクターだったか忘れちゃう!」と思いました(笑)。雪男に話し掛ける場面が多かったこともあり、利空あってのおじさんだった気がしますね。
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