強い揺れが続く熊本地震。被災地での避難生活の長期化が予想され、住民の健康への影響が懸念されます。不自由な日常を強いられる中、病気などにかからないようにするには、何に配慮したらいいか、厚生労働省と東京都の資料を基にまとめてみました。(2016年4月20日)
2011年3月11日に起きた東日本大震災に際して、厚労省は「被災地での健康を守るために」と題した手引きをまとめています。発生直後の3月15日版と、夏本番を迎えた7月25日版を公開しています。以下、7月25日版をベースに内容を紹介します。
それによると、一つ目の柱である「生活・身の回りのこと」について、寒さ、暑さへの対策に次いで挙げているのが「水分の確保」です。
「様々なストレスや、トイレが整備されていないことが原因で、水分をとる量が減りがちです。また、気温が高いときには脱水状態になりやすいので、こまめに水分をとりましょう」とした上で、特に高齢者は脱水に気付きにくいと指摘しています。
また、飲料水の衛生面から、「給水車による汲み置きの水は、できるだけ当日給水のものを使用しましょう」と呼び掛けています。
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