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松中信彦、引退会見

「19年間、本当に感謝」

 2004年に平成初の三冠王に輝いた前ソフトバンクの松中信彦内野手(42)が1日、現役引退を表明した。プロ入り以来19年間在籍したソフトバンクを昨年で退団。移籍先が見つからず、引退を決断した。

 福岡市内で記者会見した松中は「現実は厳しく、オファーを得られなかった。いろいろな経験をさせてもらい幸せ者」と振り返り、ファンの熱烈な声援を「宝物」と表現して声を詰まらせた。今後は未定だが、将来は指導者として「三冠王を取れるような打者を育てたい」と述べた。

 主な一問一答は次の通り。

【冒頭のあいさつ】

 私、松中信彦は2016年3月1日、19年間の現役を引退するということを決断しました。本当に19年間、たくさんの方々に支えられ、応援してくださって、本当に感謝しています。本当にありがとうございました。

 ―大きな決断だったと思う。今の心境は。

 (15年)10月にホークスを退団して、わずかな可能性に懸けて現役を続行してきましたけど、精いっぱい自分の中で最高のパフォーマンスというか、準備をしてきたつもりです。ただ、現実はやはり厳しく、オファーもテストの機会を得ることもできなかった。自分の中でダラダラはしたくなかったですし、2月いっぱいまでと自分で決めていたので、きのうは2月最後だったので、引退ということを決めました。

 ―独立リーグからオファーがあったと聞く。NPBにこだわった理由は?

 やっぱり自分が退団したときにNPB以外、海外、独立リーグ、育成でもいいという気持ちもあった。ぼろぼろになるまでやりたいという気持ちがあったので、自分の気持ちに正直になり自問自答したんですけども、この2年、3年はすごく2軍生活が長かったので、若い子と常に野球をやっていたんですけど、早く1軍でプレーしたい自分と、40歳過ぎてから、2軍にいて若い子たちの芽をつぶしてはいけない葛藤があったんですよね。自分の中では、邪魔をしてはいけない。そういう意味では最後の挑戦をしたいという気持ちでやらせてもらった。

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