今季限りで現役を引退し、プロ野球巨人の新監督に就任した高橋由伸氏(40)が26日、東京都内のホテルで記者会見し、「重圧は感じている。不安はあるが、今までの先輩の伝統を守りつつ、自分らしさを見せながら覚悟を持ってまい進したい」と抱負を語った。3年契約で、背番号は現役時代と同じ「24」。12球団で最年少の監督となる。主な一問一答は次の通り。
―監督として今の心境を率直に。
大変重いと言うか、すごい責任がある役割になるが、とにかく、いままでの先輩たちが作り上げた伝統を守りつつ、自分らしさも出しながら、なんとか…。不安はいっぱいあるが、覚悟を持ってまい進していきたいと思っている。
―監督の要請を受けたときの心境は。
一部報道で名前が挙がったりしていたが、ただ当然、最後の最後まで僕自身、現役でやれたと思っているし、来季に向けて気持ちも切り替えて、まだまだできるという思いがあったので戸惑いはあったが、その中で、当然現役選手の僕に球団が監督を要請したということは球団の方たちも相当な覚悟があってのことだと思うし、僕自身もその覚悟を持って決断した。
―決断は早かったという印象があるが。
当然チームは来季に向けて動いているし、僕自身もやろうという気持ちはあった。そういう思いがあるのであれば、早く決めることが自分にとってもいい決断なのではないかと思った。
―さきほどの「覚悟を持ってまい進する」、この言葉にこめた思いをもう一度。
僕には指導者として経験も無いですし、新しいことに挑むには当然強い思いが必要だと思う。そういう意味でも強い覚悟を持たないと、僕自身、前に進めないのかなと思い、そういう言葉になった。
―監督就任の前に現役引退という事実があった。選手として、この18年はどういう年月だったか。
18年間、巨人という球団でプレーできたことは、本当に僕自身素晴らしい時間でした。ここ数年はけがであったり、いろいろなことで、いつ引退してもいいという覚悟のもとプレーを続けてきた。なかなか僕も引退という線をどこでひけばいいのかという迷いがあった。その迷いを振り切る意味でも、来季から監督を務めるという部分で僕にとって大きな決断のきっかけになったのかなと思う。
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