未知の「仏教国」ウズベキスタン

気温50度、砂嵐も

 西遊記の三蔵法師も立ち寄ったというシルクロードのオアシス国家、中央アジアのウズベキスタン。現在はイスラム教徒が多数を占めるが、「8000年前には農耕が行われていた」とも言われる長い歴史の中で、仏教文化が栄えた時期もあった。砂漠に埋もれていた仏教遺跡が今まさに各地で発掘されつつあり、ウズベクの観光関係者は「仏教」をキーワードに日本からの来訪者を待っている。この目で確かめるべく、同地を訪ねた。(時事通信外信部 松尾圭介)

 季節にもよるが、首都タシケントへは成田空港からウズベキスタン航空が週2便、直行便を飛ばしている。それに乗れば約8時間半で到着だ。時差が4時間あるので午前中に日本を出ても、到着したウズベクはまだ真っ昼間だった。

 「日本より暑いかもしれないけれど、何と言うか『暑さの種類』が全然違うんです」。出発前、東京でウズベク大使館のハサノフ書記官から聞いてはいたが、空港を出ると、確かに暑い。しかし、確かに東京とは違う。カラカラに渇いているから、何だか爽やかだ。汗をかかない。

 滞在中、ウズベク国内をあちこちめぐったが、中部ブハラで同行者が日本から持ち込んだ温度計は50度を超え、ついに壊れた。日本の温度計は50度を超えるのは「想定外」らしい。

 50度といっても、日陰に入ればクーラーなしでも一息つける。日差しさえ避ければ、どうということはない。出された果物は糖分が凝縮されていて、とにかく甘い。孫悟空も食べただろう。

 タシケントに一泊して、まず目指すは、日本人も発掘に大きく関わる仏教遺跡の宝庫で、アフガニスタンとの国境の町、テルメズ。国内便で1時間強、あっという間の旅だ。

 しかし、到着した私たちを待っていたのは、国境を越えて吹いてくる「アフガン風」だった。空は一面、黄灰色。空港の外が見えない。「さあ、どうしよう」

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