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ミネソタの森と湖を走る 「ツインシティーズ・マラソン」

「1万の湖の地」

 米中西部の最も北にあり、カナダと国境を接するミネソタ州。森と湖の美しさで知られるこの州の中心都市が、ミシシッピ川をはさんで向かい合うミネアポリスとセントポールの「ツインシティーズ」(双子の都市)だ。せっかく走るのなら、美しい景色の中を、気持ち良く、爽快に走ってみたい。そんな思いで「米国で最も美しい都市マラソン」(主催者)とされる「第34回ツインシティーズ・マラソン」(10月4日)に参加してきた。(時事通信社シカゴ特派員 菅正治)

 ミネソタ州は、5大湖で最大のスペリオル湖と北東部で面するほか、大小合わせて1万1800余りの湖があり、「1万の湖の地」と呼ばれる。「米国の冷蔵庫」の異名も持ち、冬はマイナス数十度という厳しい寒さに見舞われる半面、夏は涼しくて過ごしやすい。昨年6月に訪れたとき、平日の昼間なのに、多くの人が湖畔を気持ち良さそうにジョギングやサイクリングをしていたのを見て、自分もここで走ってみたいと思い、車で6時間以上かけてシカゴからやってきた。

 コースは、州経済の中心であるミネアポリスをスタート。カルホーン湖など6つの湖のそばを通りながら市内を反時計回りに走った後、30キロ過ぎでミシシッピ川を渡り、州都セントポールでゴールする42.195キロだ。フルマラソンの参加者は約8500人。このほか、2都市間をほぼ最短距離で走る10マイル(16キロ)、セントポールをスタート・ゴールとする5キロや10キロのレースも同時に開かれ、全て合わせると2万人以上が集まる。

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