第4シードで臨む大会は、自分よりランキングが上の選手とは、準決勝まで当たらないことを意味する。
組み合わせも決まった。1回戦は世界ランキング41位のベノワ・ペール(フランス)と対戦。各選手が順当に勝ち上がることを想定すると、3回戦で同26位のトミー・ロブレド(スペイン)、4回戦で同16位のゲール・モンフィス(スペイン)か19位のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)、準々決勝では7位のダビド・フェレール(スペイン)か昨年の決勝で敗れた相手、9位のマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦。準決勝では今季の四大大会で全豪オープンとウィンブルドンに勝っている第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)とぶつかる組み合わせだ。
ジョコビッチの山には、世界8位のナダル、10位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)らがいる。同2位のロジャー・フェデラー(スイス)、3位のマリー、今季全仏オープンの覇者で5位のスタン・バブリンカ(スイス)らは、錦織、ジョコビッチとは決勝まで対戦しない、反対側のブロックに入った。
錦織は、対戦が予想されるペールには2戦2勝、ロブレドにも3戦3勝、モンフィスに1勝、ツォンガに4勝2敗、フェレールには8勝4敗、チリッチに6勝3敗と、それぞれ優位に立っている。ツォンガには今年の全仏準々決勝でフルセットの末に競り負け、チリッチには昨年の全米決勝で3-6、3-6、3-6と完敗。苦い敗戦を味わった。そこに象徴されるように、勝負事はあくまで戦ってみなければ分からない。ただ、錦織が本来の力を出し切れば、ランキング通りに準決勝まで進む可能性は十分にあるだろう。
1回戦でぶつかるペールは身長196センチでサーブも強力。初戦としては、決して楽な相手ではない。ただ、その後は錦織が得意なストローク戦を持ち味とした選手が多い印象で、悪くない組み合わせだろう。
新着
会員限定