米国勢ならステーシー・ルイスの安定感が光る。過去にメジャー2勝。今季は勝利がないにもかかわらず、賞金ランクは3位。メジャーでも2位と3位がある。「スイング改造に取り組んでショットは多少ブレているものの、パットは常にいい」と東尾さんが解説する。8年ぶりのメジャー制覇を狙うモーガン・プレッセルや今季メジャー1勝のブリタニー・リンシカムも米国勢の優勝候補だろう。
それにしても、韓国勢の充実ぶり、層の厚さには目を見張らされる。最近のメジャー18大会中、6選手で計11勝をマーク。今季の賞金ランク(8月末時点)でも、トップの朴仁妃を筆頭に、上位6人中4人を韓国勢が占める。見方によっては、朴仁妃の最大のライバルは、他の韓国勢と言うこともできるだろう。
今季は全米女子オープンを20歳のチョン・インジが初出場で制覇。今季ツアールーキーの金世煐(キム・セヨン)は2勝を挙げ、全米女子プロでは2位に入っている。全米女子オープン11年優勝の柳簫然(ユ・ソヨン)、12年の覇者チェ・ナヨン、今季同2位の梁熙英(エミー・ヤン)、昨年のエビアンを制した金孝周(キム・ヒョジュ)ら優勝を狙える選手は枚挙にいとまがない。
欧州勢では北欧のスサン・ペテルセン(ノルウェー)、アンナ・ノードクイスト(スウェーデン)らが好調を維持している。ペテルセンは13年大会の覇者だ。
また、フォン・シャンシャン(中国)は常に安定したプレーを見せるし、ベテランのカリー・ウェブ(オーストラリア)も9年前に勝っている大会にしっかり合わせてきそう。人気を集めるミシェル・ウィーやポーラ・クリーマー(ともに米国)、ヨコハマタイヤ・クラッシックで2位に入り、不振脱出の兆しを見せた元ナンバーワンの曽雅妮(ヤニ・ツェン=台湾)らが見せ場をつくれるかにも注目したい。
これら強豪たちの高レベルの争いに、日本勢がどこまで割って入ることができるか。今季最後のメジャーの戦いから目が離せない。
試合の模様は、WOWOWで独占生中継(初日は無料)される。
新着
会員限定