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女子ゴルフ・エビアン選手権、今季最後のメジャー

大試合に強い朴仁妃

 海外勢では、朴仁妃(パク・インビ)を中心とした韓国勢の充実ぶりが際立っている。

 朴仁妃は今季も4勝を挙げ、賞金、年間最優秀選手、平均スコアなどの主要タイトル争いで首位に立っている。4勝のうち、全米女子プロ、全英女子オープンとメジャーで2勝を挙げ、全米女子オープンも3位。ツアー通算16勝のうち、メジャーで7勝と、大試合に無類の強さを発揮する。全米女子プロは3連覇だ。

 現行メジャー5大会のうち、唯一勝っていないのがこのエビアン。今回優勝を果たせば、現行メジャー5大会全制覇を達成する。しかも、実際のところエビアンもメジャーに昇格する直前の12年には勝っている。どう考えても、今回の本命だろう。

 東尾さんは「(メジャー3勝を挙げた)13年ごろは、神懸かり的なパットがよく決まっていました。今はそれほどでもないのに、相変わらず強い。優勝争いが佳境に入る終盤戦に強い。メンタルがしっかりしていて、ドタバタしない」と、その堂々とした戦いぶりを表現する。

 初日、2日目は多少下にいても、第3ラウンド、最終ラウンドでジワジワと順位を上げていき、最後に抜き去ってしまうパターンも多い。かつてのタイガー・ウッズ(米国)がそうであったように、朴仁妃がリーダーボードを上がってくると、上にいた選手たちが勝手にプレッシャーを感じてしまう印象すらある。ライバルたちは、優勝争いの終盤戦までに、かなりのリードを築きたいというのが本音ではないだろうか。

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