男子テニス・錦織圭の物まねで話題となっているお笑いコンビ「キャベツ確認中」のしまぞうZは6月、自費で入手した格安航空券を手に英国へ旅立った。目的は一つ。ウィンブルドン選手権で、錦織との念願の初対面を果たすことだった。
「本当に、『感謝』の気持ちを本人に直接伝えたい。あいさつしないことには始まらない」
狙いは、錦織がセンターコートに立つ2回戦。25時間待ち続け、当日券も手に入れた。しかも、勝者からサインをもらえる絶好の席。準備は整っていた。しかし-。
開始直前、客席で待ち構えていたしまぞうZは、スマートフォンで驚愕(きょうがく)のニュースを知った。「錦織、左ふくらはぎのけがで棄権」
「イメージでは完全にシミュレーションできていて、サインもらって、握手してお礼を言おうと、そこまで考えていた。まさかですよ」
ショックは、ニアミスにとどまらなかった。行きの飛行機内で右ふくらはぎを痛め、帰国後エコノミークラス症候群と診断された。左右こそ違うものの、錦織と同じ部位を痛める悲しい偶然。「トイレに行かず、機内のビール飲み放題も良くなかったんですよね」。さらに、野宿用に持参したテントが帰りの飛行機内で破損。しまぞうZのウィンブルドンは、錦織以上の踏んだり蹴ったりで幕を閉じた。
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