第153回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が2015年7月16日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞はお笑いコンビ「ピース」で活躍する又吉直樹さん(35)の「火花」(文学界2月号)と、羽田圭介さん(29)の「スクラップ・アンド・ビルド」(文学界3月号)に決まった。直木賞は東山彰良さん(46)の「流」(講談社)が選ばれた。又吉さんは初めて候補となり、現役のお笑い芸人として初の受賞を果たした。
受賞決定後、東京都内のホテルで記者会見を行った又吉さんは、冒頭の写真撮影では緊張気味だったが、徐々に笑顔を見せ、カメラマンの求めに応じてガッツポーズやVサインをしてみせた。以下、記者会見での主なやり取りを紹介する。(取材・構成=時事通信社文化特信部、時事ドットコム編集部)
―最初の一言をお願いします。
すごくびっくりしたんですけど、とにかくうれしいです。ありがとうございます。
―今、金びょうぶの前に座っていますが、気持ちは?
うそみたいですけど、似合ってますか? なかなか、これだけ緊張することはないですね。
―ノミネートされた頃から多少の自信はありましたか?
候補にしていただけると連絡をもらったとき、驚いたし、うれしかった。正直、自信はなかった。ゼロでしたね。でも、きょうは朝から緊張していたので、もしかしたらどこかで期待していた部分があったのかもしれません。
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