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カンセンジャーと行く博多車両基地

 新幹線の「医車」に会えた

 「0系新幹線」や、高速試験車両「WIN350」の展示場にも大勢の人が集まっていた。鼻先の丸い0系は、可愛らしいし、懐かしい。1992年に時速350・4キロを出したWIN350の前でも大勢の人が記念撮影していた。

 もっと人だかりがしていたのが、「ドクターイエロー」(電気軌道総合試験車)の展示場。走行しながら線路のゆがみや架線の状態などを検査する人気の「医車」だが、いつ走るか告知されないので、「見られた人は幸せになれる」とも言われている。案内してくれた設備課の古門拓也さんにこっそり走る時間を聞いてみたが、「ダイヤは公表していませんので…」と、かわされた。トップシークレットなのね。こんな間近で見られたみんなは、どれだけハッピーな人生を送れるだろうか。

 基地の指令棟にあたる「本部棟」では、Nゲージモデルや0系運転台の展示があり、屋上に登れば基地全体を一望できた。着発線エリアに何本もの新幹線が停車しているのがきれいに見えた。

 本部棟の前を走る「洗浄線」は、車体を洗う場所。ここも人気のスポットだ。構内運転課の井上信一さんが拡声器を使って、「N700系の新幹線が車両を洗浄しながら出庫します。写真を撮られる方はお集まりください」などと呼びかけていた。

 15分から20分くらいの間隔で、新幹線が次々に洗浄線を通っていく。両側から大量の水が噴出される中、青いブラシで洗われながら気持ちよさそうに…。

 楽しかった一日も終わり、午後3時半に博多総合車両所を後にした。列車がホームを離れ、洗浄線を通る。すると両側から泡と水が…。われわれが乗る新幹線もきれいに洗ってくれたのだ。窓から外を見ると、大勢の社員が「ありがとう 40周年」などの横断幕を手に、並んでお見送り。なんとも、心があったかくなる光景だった。よく見るとカンセンジャーとダークマインダーも手を振っていた。カンセンジャーがきっと、悪者の心もきれいにしてくれたらしい。新幹線の平和が守られた…。誰もが穏やかな心で帰途に着いた。

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 JR西日本の協力で、カンセンジャーのイヤホンジャック・ストラップを5名の方にプレゼントします。ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、〒104-8178 東京都中央区銀座5-15-8 時事通信社デジタルメディア事業本部「カンセンジャー ストラップ」係までお申し込みください。6月30日必着。

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