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さよなら「北斗星」

大人気の食堂車

 北斗星は電気機関車を先頭に、客車11両と発電用車両の13両編成。この中に、テレビやシャワーを備えた豪華な個室から、2段ベッドが向かい合わせになったB寝台まで、さまざまなタイプのベッドがしつらえられている。

 座席代わりにベッドに腰掛けると気にならないものの、走行中に通路を歩くと右に左に足を取られる。ノスタルジックなイメージに反し、北斗星はなかなかのスピードを出すものだ。

 できたての料理が食べられる食堂車は7号車。非常に人気が高く、予約がなくても利用できる時間帯には、隣のロビー車まで人が並んだ。

 「北斗星にちなんだ星形の具材や、北海道や東北の野菜を使っている」。数日前に話を聞いた「担当シェフ」の五十嵐章さん(49)の話が思い出された。揺れる車内での調理は一苦労だそうだが、「あちこち旅行したお客様に『ここの料理が一番だった』と言われたのがうれしい」という。

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