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テルマエ・ロマエIIの阿部寛さんに聞く

2作目やるつもりなかった?

 映画「テルマエ・ロマエII」(武内英樹監督)がヒット中だ。古代からタイムスリップし、日本のお風呂文化に触れるローマ人を主人公にした爆笑コメディー第2弾。前作に続き人気俳優の阿部寛さんが主人公の浴場設計技師ルシウスを演じている。日本人離れした容姿を武器に、濃すぎる(?)演技で場面をさらっている。(文化特信部編集委員・小菅昭彦)

 ―前作は60億近くを稼ぐ大ヒットを記録。すぐに続編の話が動き出したそうですね。

 シリーズはどうしてもイメージが付いてしまうので、僕自身はあまりやりたくないんです。役者としてのポリシーは「いろんな役をやること」。「テルマエ―」も1作で終わると思っていました。でも、公開されて多くの人が見て下さった。海外の方と一緒に見たときも、劇場は大爆笑でした。その辺から2の話が出てきて。これだけ多くの人が喜んでくださるのならやってみようかなと。続編は、僕はもちろん共演者も考えていなかったと思います。

 ―原作はヤマザキマリさんの同名マンガ。評判だった皇帝役の市村正親さんや北村一輝さんらが再び古代ローマ人に扮します。前作同様、現代日本と古代ローマで物語が展開しますが、よりパワーアップしています。

 前作とガラッと変える手もありましたが、せっかく濃い顔のメンバーが集まったのだから、この濃い顔軍団で話を作った方が面白いと思った。ルシウスが日本とは別の国へ行って、各地の風呂文化に触れる展開も悪くないとは思うけれど、日本の映画館で上映する映画なので、やっぱり日本人と絡んだ方が面白いだろうと。それで完成作のような形に落ち着きました。

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