「耳が聞こえない作曲家」として活動しながら、ゴーストライターに制作させていた佐村河内守氏(50)が2014年3月7日、東京都内のホテルで「謝罪会見」を行った。長かった髪を切り、トレードマークのサングラスを外して登場した佐村河内氏は、「ゴーストライターを使うやり方は本当に間違っていたと思います」と語り、「申し訳ありませんでした」と繰り返した。
一方、18年間、謝礼を払って代作させて新垣隆氏(43)に「耳が聞こえないと感じたことは一度もない」と指摘されたことに対し、「全てうそを言っている」と反論。新垣氏の会見や雑誌での発言を踏まえ、「名誉毀損(きそん)で訴える」との意向も示した。ただ、2月に公表した謝罪文で、「3年前から言葉が聞き取れる時もあるまでに回復した」としていた聴力については、再検査の結果、「感音性難聴」ではあるものの、身体障害者手帳の交付には「該当しない」ことが判明したとを明らかにした。
2時間半を超えた会見では、ゴーストライターを使った理由、自身の聴覚に関する説明に加え、新垣氏への反論も行った佐村河内氏。主なテーマ別に発言要旨をまとめた。(構成・時事ドットコム編集部)
【(1)会見冒頭の謝罪】
このたびは多大なご迷惑をお掛けしまして、誠に申し訳ありませんでした。一つ一つ名前を呼び上げながら謝罪したいと思います。CDを買ってくださった皆様、音楽を聴いてくださった方々、演奏会にお越しくださった皆様、非常にご迷惑をお掛けしたこと、謝罪いたします。本を出版してくださった講談社や幻冬舎の方々、CDを発売してくださった日本コロムビアの皆様、全国ツアーを開催してくださった皆様、本当に申し訳ございませんでした。NHK、民放各局、新聞、雑誌等の皆様、このたびは本当に申し訳ありませんでした。(代作させた曲をソチ五輪で使用した)高橋大輔選手にも深くお詫び申し上げます。(楽曲をささげた)被災地の皆様にも本当に申し訳なく思っています。
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