最近のマラソンブームの中で、フルマラソンより長い距離を走るウルトラマラソンに挑戦する人も増えている。中でも人気が高く、多くの参加者を集めるのが北海道のサロマ湖と高知県の四万十川の大会だ。昨年は初めて四万十川の100キロの部に参加し、終盤はフラフラになりながらも何とかゴールはできた。今度は歩くことなく、本当の意味で「完走」したい。そんな思いを抱きながら、再び挑戦してきた。(時事通信記者・菅正治)
今年で19回目となる四万十川ウルトラマラソンは、10月20日に開催。大会ホームページやパンフレットによると、100キロが1500人、60キロが500人の計2000人の定員に対し、過去最多の6200人の応募があったそうだ。四国からの参加者が多いが、北海道や沖縄から参加する人もいる。100キロの参加者は男女ともに40代が最も多く、29歳以下より50代以上の方が多いなど、年齢層は比較的高い。
大会に向けて、前日朝に羽田空港から高知龍馬空港に向かい、高知駅から特急で土佐くろしお鉄道の中村駅へ。列車内はランナーやその家族、友人と思われる人たちで満員だった。飛行機で来る場合は高知空港からレンタカーを利用する人も多いようだ。大会の開催に合わせて、中村駅や受付会場の四万十市民スポーツセンター、主なホテルを経由する循環バスが運行されている。駅前や受付会場周辺などには黄色いウエアを着た案内係の人が多く待機していて、受付会場やホテルへの移動はスムーズにできた。
四万十市と言えば、今夏に41.0度という日本最高気温を記録したことで全国的に注目を浴びた。前夜祭では、中平正宏市長がこの話題を持ち出し、「日本一暑い四万十市で、日本一熱いマラソンを」とあいさつしていた。最高気温を記録したのは60キロ地点の近くだそうだ。日本一暑い四万十市とはいえ、この時期の朝晩は冷え込む上、天気予報では大会当日は未明から雨らしいので、暑さ対策ではなく雨や寒さ対策の方が必要なようだ。
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