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「ITの革命児」S・ジョブズ、伝説のスピーチ

デジタルライフを変革

 米アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏が2011年10月5日、56歳で急逝した。ジョブズ氏は、パソコン「Macintosh(マッキントッシュ、略称「Mac」)」やデジタル音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」、スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」などを世に送り出し、若者らのデジタルライフに革命をもたらした。
 そんな「ITの革命児」が05年6月12日、世界的なIT産業の集積地シリコンバレー(米カリフォルニア州)にあるスタンフォード大学の卒業式で講演した。

 取っつきにくい「奇人」とも言われ、普段はプライベートを語りたがらなかったが、がん手術を経験した影響か、複雑な生い立ちから屈辱的な追放劇、そして死生観までを本音で語りかけ、聴く者の心を揺さぶった。今や伝説となったそのスピーチを改めて味わってみよう。(時事通信社記者・新井佳文)

◇3つのストーリー

 世界最高峰の大学の1つ、スタンフォードの卒業式に立ち会えて、とても光栄です。今日は僕の人生について、3つのストーリーを語ります。そう、たった3つの物語です。

 一つ目のストーリーは、「点と点がつながる」ことについて。

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