2005年12月に発足し、今では国民的アイドルグループと呼ばれるまでに成長したAKB48。国内の姉妹グループを含めるとメンバー数は約240人にも上るが、そのうちシングル曲を歌うメンバーに選ばれるのは20~30人ほど。1割前後の「選抜メンバー」に対し、残りの大半のメンバーは「非選抜」ということになる。
プロデューサーの秋元康氏が「AKB48とは夢のショーケースである」と言うように、AKB48にはいろいろな夢を持つ少女らが集まっている。では、脚光を浴びる機会が少ない「非選抜メンバー」は、どんな夢や思いを胸に秘めているのだろうか? デビュー以来、「非選抜」として活動し、その名も「非選抜アイドル」という著書を発表した仲谷明香(なかや・さやか)さんに、胸の内を聞いてみた(※インタビューは12年4月に行った)。
【「非選抜アイドル」の概要】過去3回の「AKB48選抜総選挙」で上位に入れず、2007年の公演デビュー以来、「非選抜メンバー」として活動を続けている仲谷さん。当初は選抜入りを目指してもがいたが、次第に「非選抜」という立場を「面白い」と感じるようになっていく。両親の離婚、ひきこもり気味だった中学時代、アイドルとしての過酷な日々、声優への夢―。仲谷さんは「非選抜」の視点から、AKB48が持つ「魔力」などもつづっている。本書は発売直後は入手困難となるほど話題となり、すぐに増刷された。
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