目を奪われる絵画や彫像、おとぎの国から飛び出してきたような中世の街並み、貴重なビンテージカーや鉄道車両の数々。眺めているだけで、なぜだか心が満たされていく。
フランスの北東部に位置し、ボージュ山脈とライン川にはさまれ、ドイツとスイスに隣接するアルザス地方。南北に細長い地形で、ローマ時代より欧州各国を結ぶ交通の要所として栄えてきた。
最大都市のストラスブールは、旧市街がユネスコの世界文化遺産に指定されており、南部のミュールーズは、フランスを代表する自動車メーカー「プジョー・シトロエン」の工場を擁する工業都市。中間に位置する都市コルマールは、木組みの家が軒を連ねるメルヘンな街並みを持つ。ボージュ山脈の丘陵地帯にあるブドウ畑は、ボルドーやブルゴーニュと並び、世界的に名高いワインを生み出している。
歴史的経緯からドイツの影響を色濃く反映しているアルザス地方は、フランスにおいて文化や芸術、食などで極めて秀逸した地域となっている。今回、アルザスの魅力を探るべく、各都市を訪れてみた。(時事ドットコム編集部 堀尾晃宏)
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