その後も活躍は続く。
「ほかのコースでは勝てない、と思ったけど、アルスターGP(125cc)で優勝した。自分のテクニックが通用した、と思って、その時はうれしかったんです」
参戦3年目の翌62年、ノンタイトル戦のアメリカGPでも勝つ。さらにスペインGP、フランスGPの125ccで連勝。その後に大事故が高橋さんを襲う。
「アメリカで勝った後、異常に速くなったと思いました。自分でも別世界を見た気がした」
英マン島TTレースで転倒し、重傷を負い、一時生死の境をさまよう。
「10日間意識不明でした。3カ月の入院生活を送って、生きることについて考えた。神様はいるんだなあと考えました」
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