梅干しを毎日食べていれば医者要らず-。梅干しは伝統的な健康食品で、食欲増進や殺菌効果に加え、「夏バテに効く」「二日酔いにいい」「風邪をひかない」と万能薬のような効能が信じられてきた。
単なる民間療法と侮ることなかれ。言い伝えの多くは科学的に効果が証明され、胃がん対策や新型インフルエンザ感染予防といった新たな健康効果も明らかになってきた。
(時事通信社記者 新井佳文)
国内最大の梅産地である和歌山県はこのほど東京・有楽町で、梅干しの知られざる効果を紹介するイベントを開催した。講師は、「梅干し博士」の異名を取る、和歌山県立医科大学の宇都宮洋才(ひろとし)准教授だ。宇都宮氏は梅関連企業からの寄付を受けた講座を主宰し、梅の健康効果を医学的に検証してきた。
研究の最新成果が、梅干しのインフルエンザ予防効果である。和歌山県が誇るブランド梅「南高梅(なんこううめ)」に含まれるポリフェノール「エポキシリオニレシノール」化合物に、ウイルス増殖を抑制する働きがあるという。
「梅干しを入れたお茶でうがいすると風邪をひかない」との言い伝えは科学的に正しかったのだ。宇都宮氏は「新型インフルにも有効」と太鼓判を押した。
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