=リヤカー引き大陸縦横断=
世界的な冒険家、植村直己さんの功績をたたえて創設された植村直己冒険賞の第10回受賞者に、リヤカーを引き、アフリカやオーストラリア大陸を徒歩で縦横断してきた大阪市東住吉区の永瀬忠志さん(50)が選ばれた。
永瀬さんは島根県出身で、高校生の時に自転車で日本一周。19歳でリヤカーを引いての日本縦断、22歳でオーストラリア大陸横断を果たした。いったんは工業高校教師になったが辞職し、アフリカ大陸に挑戦。以来、376日をかけての同大陸横断や、266日がかりの南米大陸縦断などに成功。歩いた距離は地球1周分の約4万キロに及ぶ。
リヤカーにはテントや米、水などを乗せ、途中はほとんどテントで寝て自炊する生活。
永瀬さんは、マラリアや砂嵐などの困難もあったとしながら「砂漠で星空に包まれている時など大きな喜びの瞬間がある。歩けなくなるまで歩き続け、まだ見たことのない風景、会ったことのない人に会いたい」と語った。
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