日本プロ野球・歴代最強チームはどこか

「王朝」チーム

２０１７年セ･リーグの優勝セレモニーで、ペナントを手に場内を一周する緒方孝市監督（手前）と広島ナイン。３７年ぶりの連覇を成し遂げたチームは黄金時代突入も期待される＝２０１７年９月２１日、広島・マツダスタジアム【時事通信社】

　２０１７年のプロ野球はセ･リーグで広島が２年連続８度目、パ･リーグでソフトバンクが２年ぶり１８度目（前身チームを含む）のリーグ優勝を遂げた。広島にとっては１９７９、８０年以来、３７年ぶりの連覇達成。今年台頭した新戦力もおり、黄金時代突入も期待できる状況だ。ソフトバンクは１０年以降の８年で５度目の栄冠、４度目の日本一。既に球史に残る強さを発揮していると言っていい。

　長いプロ野球の歴史の中でも、「黄金時代」と言える強さを見せたチームは決して多くない。史上最多の日本シリーズ優勝２２度を誇る「常勝」巨人にしたところで、日本シリーズ連覇は伝説の９連覇の最終年である７３年が最後だ。ドラフト制度による戦力均衡が進んだこともあり、２連覇、３連覇と栄冠を続けることは非常に難しい。

２年ぶりにパ･リーグを制した優勝セレモニーで、ペナントを手に笑顔を見せるソフトバンクの（前列左から）工藤公康監督、後藤芳光球団社長、王貞治球団会長ら＝２０１７年９月２３日、福岡・ヤフオクドーム【時事通信社】

　◇「王朝」の候補は

　米国では、一定期間に何度も連覇や優勝を重ね、一時代を築いたスポーツチームを、よくダイナスティ（王朝）と呼ぶ。日本のプロ野球における「王朝」チームは、どんな顔ぶれになるか。その中で最強はどこだろうか。