東京五輪「祭典まで1000日」~縁の下の精鋭たち~

「天気予報」をレースに生かす=気象データ活用のトライアスロン

 スイム、バイク、ランの合計タイムを競うトライアスロン。環境が目まぐるしく変わる中で戦う選手たちを、「天気予報」のプロが支えている。気象情報会社のウェザーニューズでスポーツ気象を担当する浅田佳津雄さん(42)は「選手たちが天気を味方にして戦えるようにしたい」とサポートに取り組んでいる。

 ウェザーニューズは昨年から、トライアスロンの日本代表にレース会場の気象情報を提供。昨年のリオデジャネイロ五輪では浅田さんら6人の社員が現地に観測機器を持ち込み、風速や潮の流れを測定してレース中の予測値を割り出した。日本チームはスイムのスタート時や、バイクのタイヤ選定の際に情報を利用。コースの特徴をより具体的に把握できる気象予測への期待は大きく、日本トライアスロン連合の大塚真一郎専務理事は「提供されたデータを、より活用できる体制をつくりたい」と話す。

 東京五輪に向けて、ウェザーニューズは今年8月、トライアスロン会場となる東京・お台場周辺を独自に測定。本番と同時期の気温の変化やビル風の強さなどを細かく調べた。浅田さんは「過去50年ほどの記録から、天気や気温の傾向も分かる。地元開催の利点を生かしてほしい」。今後もお台場エリアの測定を重ねてデータを蓄積し、より正確で細やかな予測を目指すという。

 トライアスロン以外にもセーリングやラグビーなど、風の影響を受ける屋外競技では、気象情報を活用する団体が増えている。「天気は予想できても変えることはできない。チームがよりよい準備ができるよう努力していきたい」と浅田さん。測定器を手に挑戦は続く。

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