「現代スーパーボクサー」

ノニト・ドネア（フィリピン）

中国・マカオで勝利したドネア（右）＝２０１５年７月１８日【ＡＦＰ＝時事】

　ＷＢＣ・ＷＢＯバンタム級、ＷＢＡスーパーフライ級、ＩＢＦフライ級、ＷＢＯ・ＩＢＦスーパーバンタム級、ＷＢＡフェザー級タイトルを獲得。３５勝（２３ＫＯ）３敗。
　１９８２年１１月１６日生まれ。オーソドックス。２００１年プロデビュー。キャリア序盤で黒星を喫したものの、０７年にフライ級、０９年にスーパーフライ級の世界タイトルを獲得した。１１年２月、バンタム級の世界王者フェルナンド・モンティエル（メキシコ）に挑戦。２回２分２５秒ＴＫＯで下し、３階級制覇。さらに、１２年２月にＷＢＯスーパーバンタム級、１４年５月にＷＢＡフェザー級のベルトを手にして５階級制覇を成し遂げた。
　非常に器用な選手で、オーソドックスからサウスポーにスイッチして戦う。一発にも定評があり、モンティエル戦では左フックを強振。相手がけいれんを起こすほどのダウンシーンを演出した。「フィリピンの閃光」と呼ばれる男は、同胞の６階級制覇王者パッキャオに勝るとも劣らない輝きを放っている。（2015/07/21）