「現代スーパーボクサー」

井上尚弥（大橋）

世界ボクシング機構（ＷＢＯ）スーパーフライ級タイトル戦で、３度目の防衛に成功した井上（右）＝２０１６年９月４日、神奈川・座間市立市民体育館【時事通信社】

　ＷＢＣライトフライ級、ＷＢＯスーパーフライ級タイトルを獲得。
　１１戦全勝（９ＫＯ）。１９９３年４月１０日生まれ。オーソドックス。神奈川・新磯高（現相模原青陵高）時代に高校生初のアマチュア７冠を達成し、２０１２年１０月にプロデビュー。翌年８月、４戦目で日本ライトフライ級王座獲得。同年１２月には５戦目で東洋太平洋同級王座に就いた（いずれも日本最速タイ）。１４年１２月、日本最速となる８戦目で世界２階級制覇の快挙を成し遂げた。
　左右どちらからも飛び出すカウンター。左ボディーから右ストレートにつなげる大胆なコンビネーションなど高い技術を持つ。足がつるアクシデントに見舞われても、世界王者をＫＯするタフさもある。複数階級制覇や防衛記録を狙えるホープが、また１人現れた。（2016/09/05）