「現代スーパーボクサー」

ｳﾗｼﾞﾐｰﾙ・ｸﾘﾁｺ（ｳｸﾗｲﾅ）

主要３団体統一王者のクリチコ。フューリー（英国）戦で０－３の判定負けを喫し、王座を明け渡した＝ドイツ・デュッセルドルフ、2015年11月28日【ＡＦＰ＝時事】

　元世界ボクシング協会（ＷＢＡ）、国際ボクシング連盟（ＩＢＦ）、世界ボクシング機構（ＷＢＯ）ヘビー級統一王者。
　６４勝（５４ＫＯ）４敗。１９７６年３月２５日生まれ。９６年アトランタ五輪スーパーヘビー級金メダリスト。同年プロデビュー。ＷＢＡ・ＩＢＦ・ＷＢＯヘビー級の統一チャンピオン。
　兄のビタリとともに長くヘビー級に君臨。２メートル近い長身とリーチをいかして、左ジャブと右ストレートでほとんどの攻撃を行う。１１年７月、ＷＢＡ同級王者デービッド・ヘイ（英国）と統一戦を行い判定勝利。３団体統一王者となった後は、ＫＯの山を築いた。
　１５年１１月に、２４戦全勝のタイソン・フューリー（英国）と防衛戦を行った。試合前は、圧倒的に有利とされていたが、０－３の判定負け。１１年ぶりに黒星を喫する。クリチコは、試合後に再戦を要求した。（2015/11/30）