「現代スーパーボクサー」

ミゲル・コット（プエルトリコ）

ミドル級のタイトル戦でアルバレス（右）に敗れたコット。再浮上できるか＝2015年11月22日【ＡＦＰ＝時事】

　ＷＢＯスーパーライト級、ＷＢＡ・ＷＢＯウエルター級、ＷＢＡスーパーウエルター級、ＷＢＣミドル級のタイトルを獲得。４０勝（３３ＫＯ）５敗。
　１９８０年１０月２９日生まれ。オーソドックス。２０００年シドニー五輪のライトウエルター級に出場し、その翌年にプロ転向。０４年にＷＢＯスーパーライト級のベルトを巻く。６度の防衛を果たした後、０６年にＷＢＡウエルター級のタイトルを獲得した。０８年のアントニオ・マルガリート（メキシコ）との防衛戦では、壮絶な打撃戦を展開。敗れはしたものの、歴史に残る名勝負を演じた。
　ガードが堅く、プレッシャーのかけ方がうまい。ボディーワークも天性のものがあり、相手のパンチをきれいに外す。左ジャブから入る教科書通りのスタイルを持つ一方、打ち合いにも応じ、シェーン・モズリー（米国）らとの乱戦を制している。１０年にＷＢＡスーパーウエルター級の王者に輝き、３階級制覇を成し遂げた。１４年６月、ＷＢＣミドル級王者のセルヒオ・マルティネスにＴＫＯ勝ちし、プエルトリコ初の４階級制覇王者となった。（2015/11/24）