「現代スーパーボクサー」

マニー・パッキャオ（フィリピン）

復帰戦で判定勝ちしたパッキャオ（左）＝米ラスベガス、２０１６年１１月５日【ＡＦＰ＝時事】

　ＷＢＣフライ級、ＩＢＦ（国際ボクシング連盟）スーパーバンタム級、ＷＢＣスーパーフェザー級、ライト級、ＷＢＯウエルター級、ＷＢＣスーパーウエルター級のタイトルを獲得。５９勝（３８ＫＯ）６敗２分け。
　１９７８年１２月１７日生まれ。サウスポー（左構え）。９５年にプロデビューし、９８年にはＷＢＣフライ級タイトルを獲得した。その後、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級、ライト級、ウエルター級とタイトルを獲得。２０１０年１１月には、ＷＢＣスーパーウエルター級王座決定戦で、アントニオ・マルガリート（メキシコ）と戦い判定勝利、６階級制覇を達成した。
　鋭い踏み込みからの左ストレートは天下逸品。エリック・モラレス、マルコ・アントニオ・バレラらメキシコの強豪を打ち倒して、スター選手の仲間入りを果たした。階級を上げてからも、持ち前の強打に加え、上下左右の多彩な打ち分けを身に着けて連戦連勝を重ねた。６階級制覇を成し遂げ、今や名実ともにトップクラス。メイウェザーとの「世紀の一戦」（１５年５月）は判定負けしたが、その強打で一矢報いた場面も作った。翌年４月に引退したかと思えば、１１月に現役復帰。ウエルター級の王座に返り咲いた。（2016/11/07）