日本人、海外受難簿

上海列車事故

 1988年3月24日、上海市近郊で南京発杭州行きの急行列車311便が、長沙発上海行き急行列車と衝突、311便に乗っていた高知学芸高校(高知市)の一行193人のうち生徒27人、教師1人の計28人が死亡した。

 原因は311便の運転手の信号見落としとされたが、過密ダイヤや安全システムの未整備なども背景にあるとみられている。その後、日中間の事故補償の交渉が難航して政治問題化したほか、学校側の対応をめぐって遺族が訴訟を起こすなど事後処理も紛糾した。

 中国で日本人が事故に遭った例としては、92年8月、浜松からの社員旅行客が、ヘリコプターで万里の長城を遊覧中に墜落、10人が死亡した事故などがある。(肩書き・名称、年齢はいずれも当時)

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