豊洲発「新鮮!魚の情報」

大間マグロ、歳末で高値 初競りは高騰の予想も-豊洲市場

 漁獲規制の影響で品薄が心配されていた青森・大間産など津軽海峡周辺で漁獲されるクロマグロの出回りが、需要期の12月に入って回復している。東京・豊洲市場(江東区)でも同月の入荷量が築地市場(中央区)での営業だった前年を上回り、取引が活発化。需要のピークも重なり相場はここ数年の中でも高値水準で推移している。来年1月5日には、豊洲開場後初となる新春の「初競り」が行われるが、入荷状況によっては超高値も考えられそうだ。

 この時期の主産地で、例年なら晩秋から盛漁期に入る津軽海峡産マグロは今シーズン、資源保護のため11月末まで前年を大幅に下回る水揚げが続いていた。高値で取引される年末年始に漁獲枠を残すためで、フル操業体制に入った12月上旬から水揚げが急速に回復。豊洲市場でも12月の入荷量は、28日現在で約340匹と前年より2割近く増加している。

 ただ、増えているのは1匹100キロ以下の中・小型サイズが主体のため、都内の有名すし店などが指名買いする「200キロ前後の人気サイズは昨年よりやや少ない」と卸会社。品薄が続いた後でもあり、脂乗り良好な大型の上級魚には買いが集まり、12月中旬以降は1キロ当たり2万~3万円の高値が相次いでいる。あるベテラン競り人によると「競り値は昨年より約4割高で推移している」という。

 師走に高値取引が相次いだことで、市場関係者の関心は新年の初競りに向かう。初荷用のマグロは現在操業中だが、年末年始は寒波による荒天が続く予報から不漁が心配される。極端な品薄から大間産が史上最高値の1匹1億5540万円で落札された2013年に似た状況だという。新市場としての注目度が高まっていることもあって「今回も高額なご祝儀相場が飛び出すかもしれない」(市場関係者)との声が上がっている。(2018年12月28日配信)

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