豊洲発「新鮮!魚の情報」

小粒イクラがお買い得 外国産マスの豊漁で

 小粒だが、従来品よりぐっとお手頃なイクラがこのところ全国の魚市場やネットショップなどに豊富に出回り、注目されている。外国産マスの魚卵を使ったもので、取引価格は国産イクラのほぼ半値。味の評価も上々で、行楽シーズンに向けて需要が高まる、おにぎりや持ち帰りすしの具材として、目にする機会が増えそうだ。

 東京・豊洲市場(江東区)で取引される国産シロサケの魚卵を使ったイクラの卸値は、3月下旬現在1キロ当たり7000~9000円。不漁で同1万円以上に高騰した2017年末に比べると値下がりしているが、それでも高根の花だ。

 ところが今年は、同4000円前後で安売りされている外国産カラフトマスの魚卵を使ったイクラが、2月中旬ごろから同市場の仲卸売り場で目立つようになってきた。資源量が安定している米国・アラスカ産や昨秋に記録的な豊漁だったロシア産の魚卵を使っているため「ここ数年の中でも最安値」(豊洲の仲卸業者)という。

 マスのイクラは直径が4~7ミリ程度で、サケより一回り以上小さく、食感が軟らかいのが特徴という。味の面でも「特有の甘みがあり、臭みも少ない」(同)と好評だ。魚卵製品で実績のある北海道の業者が製造しているものが多い上に、海外加工品でも「日本人の味覚に合わせて味付けしている」(東京都内の輸入商社)ため、国産イクラと同様に食べやすいという。

 安値のイクラはプロの目からも魅力的で、最近は回転すしなどの外食チェーン、持ち帰りすしや弁当の製造業者なども仕入れている。

 国内在庫も十分なため、海外で今季の漁が始まる夏ごろまでは豊富に流通する見通し。安く手に入るうちに、一度は試してみる価値がありそうだ。(2019年3月30日配信)

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