豊洲発「新鮮!魚の情報」

築地を超える魚市場に 温度管理の強み生かす 豊洲開場から半年

 東京・築地市場(中央区)に代わる「日本の台所」として、豊洲市場(江東区)が昨年10月に開場してから11日で半年。土壌汚染問題による風評も払拭(ふっしょく)され、魚介類は順調に入荷。今後、衛生・温度管理が可能な最新鋭の設備を生かし、築地を超える魚市場を目指す。

 豊洲市場の開場直後は、周辺道路の渋滞や市場内の物流の混乱が見られたが、「次第に施設を使いこなすようになってきたため、スムーズな取引状況」と卸会社幹部。各地で水揚げされたマグロやサバ、アジなどが築地同様に取引され、昨年11月~今年2月の4カ月間の水産物取扱量は合計約11万7000トンと前年同期比で微減。3月以降も同様のペースだ。

 築地の平面構造とは異なり、閉鎖型構造の豊洲では空調で売り場を低温に保ち、魚の鮮度維持や衛生管理ができるのが強み。卸幹部は「産地業者から魚を安心して送ることができると好評。これからより多くの魚を扱っていきたい」と話し、夏場にかけて施設の機能が最大限に発揮できると期待する向きが多い。

 かつて築地では、魚箱が屋外に置かれて魚の鮮度が低下するケースもあったが、豊洲ではトラックから水産卸売場棟に直接運ばれるため鮮度が維持できる。卸によると「既に冷凍のタラコやメンタイコ、エビなどで築地より出荷を増やしている水産会社もある」という。

 さらに、海外の魚を扱う輸入商社も「施設内の環境が良いため、生のノルウェーサーモンを今年は昨年より3割ほど増やして出荷したい」と意気込む。

 開場1年へ向け、豊洲は内外の水産物が築地以上に集まる市場として、一層新鮮な魚を食卓へ届けることができそうだ。(2019年4月10日配信)

特集

コラム・連載

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ