◆ファンの思いさまざま
9日に初日を迎えた大相撲秋場所で、8場所連続で休場していた横綱稀勢の里(田子ノ浦部屋)が本場所の土俵に戻ってきた。進退を懸けて臨む日本人横綱に対し、両国国技館に駆け付けたファンはさまざまな反応を見せた。
稀勢の里の地元茨城県から家族ら8人で訪れたという染谷美智子さん(48)は「(途中)休場したらどうしようと思って初日に来た」と心配な様子。稀勢の里のイラストが描かれたTシャツを着て応援すると言い、「横綱の貫禄ある相撲を見せてほしい」と期待した。水戸市の堀井弘さん(65)は「意地を見せて、これで負けたら仕方ないと思わせる相撲をしてほしい」と望んだ。
40年以上の相撲ファンという本田晶一さん(56)は「出なくちゃいけない雰囲気がかわいそう」と同情しながらも、「勝ってほしいけど、弱かったら(引退も)仕方がない」と冷静に受け止める。一緒に来た妻はけがを不安視し、「途中休場して引退してしまうのでは」と見通した。
今場所は、ほぼ毎日観戦する予定だという鶴田昇さん(68)は「必死で頑張ってもらいたい。このまま終わったら情けない」と奮起を願っていた。(運動部)
(2018.9.9配信)
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