フランス30―24(前半6―9)オーストラリア
初めて開かれたW杯でフランスが披露した「シャンパンラグビー」の神髄が、今も語り継がれる名勝負を生んだ。
序章を紡いだのはオーストラリアの名キッカー、SOライナーで、DG、PG計3つを次々と決める。フランスも前半終了間際に敵陣深くの相手ラインアウトからボールをもぎ取ってトライ、3点差にして折り返す。
これで勢いの出たフランスは後半早々、CTBセラが見事なカットインで逆転のトライ。ここからは両国が誇るスターでともにFBの豪州・キャンピージ、フランス・ブランコが切れ味を見せ、追いつ追われつのシーソーゲーム。
残り約3分、フランスがPGで24―24に追いつくと、歴史に残る死闘は終幕に向かう。自陣左からのキックを追ったフランスフィフティーンは、豪州にボールを奪われそうになりながらも、FW、BKの別なくシャンパンの泡のごとく飛び出したフォロワーがつなぎにつなぎ、最後はエースのブランコへ。
右からの展開でパスを受けたブランコはゴールに向かって疾走、最後はタックルを受けながらも左隅に飛び込み、伝説のプレーが完成した。
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