ニュージーランド29―9(前半9―0)フランス
ラグビーの新たな時代の幕開けを告げる第1回W杯で頂点に立ったのは地元ニュージーランド・オールブラックス。開幕戦で鮮烈な90メートル独走トライを決めたWTBカーワン(2007、11年大会の日本代表ヘッドコーチ)が決勝の舞台でもダメ押しトライを奪う活躍を演じるなど、ニュージーランドは大会を通じて付け入る隙のない強さを見せつけた。
ニュージーランドは正確なキックで大会得点王となるSOフォックスのDGで先制、トライも決めて9―0とリードして前半を終える。
後半に入っても主導権はそのまま。第三列が強固なディフェンスを維持し、攻めてはSHカーク主将のサイド突破から2つのトライを加えるなど磐石の試合運び。地元イーデンパークの空には勝利を祝福するかのように虹もかかった。
フランスは準決勝でオーストラリアに劇的勝利。勢いに乗って迎えたはずの決勝だったが、ニュージーランドの圧倒的な強さの前に華麗な攻撃を封じられ、トライは終了間際の1つがやっと。初代王者誕生の引き立て役に甘んじる結果となった。
カーワンはチームメートのグリーンとともにトライ王に輝き、フォックスが稼ぎ出した126得点は第6回大会までを見渡しても最多の記録となっている。
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