特集 マスターズゴルフ

日本勢の挑戦(1)

 石川遼に限らず、日本のゴルファーにとって、メジャーの中で最も出場したい大会はマスターズだろう。2008年に今田竜二が青木功、丸山茂樹に次いで日本人3人目の米ツアー勝利を挙げた際、念願の初勝利への喜びとともに漏らしたのが、「これで(資格が生じて、翌年の)マスターズに出場できる」という感想だった。

 しかし、日本勢にとって、グリーンジャケットへの壁は厚い。1980年の全米オープンで2位に入り、全英でも何度か上位を争った青木功も1985年の16位が最高。コースとの相性はよくなかった。

 19回出場した尾崎将司は73年に8位に。10番では第2打を直接カップインするイーグルのホールタイ記録をマークする一方、15番(パー5)では11打、18番(パー4)では8打とワーストタイ記録に名を連ねている。

 中嶋常幸はニクラウスが最年長優勝を果たした86年に8位、91年には10位に入った。89年に17番でイーグル(大会タイ記録)をマークしているが、78年に13番でたたいた13打は今でもワースト記録だ。チャンスの隣に大きなワナが仕掛けられたオーガスタを攻略するのは容易なことではない。

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