特集 マスターズゴルフ

名物ホール(1)

9番(460ヤード、パー4)
 1打目が打ちおろし、グリーンを狙う2打目が打ち上げというミドルホールだ。選手たちを最も悩ませるのが、前方に向かって下がるグリーンの傾斜。このため、いったんグリーンに乗ったボールが、傾斜に沿ってグリーン手前へこぼれるケースが頻発し、スコアメークに苦しむ結果となる。特に、ピンがグリーンの前方に切られた場合は、第2打の落とし場所が非常に難しい。

 第2打が難しいから1打目を好位置に置きたいところだが、打ちおろしでホール全体が左に曲がっているため、1打目をフェアウエー右に外してしまうケースが多い。フェアウエーを外すと、スピン量の調整が難しくなり、第2打を狙った位置に止めることが一層困難になる。

 アウトではカギになるホールの一つ。1996年には、優勝に向けて順調にプレーしていたグレグ・ノーマン(オーストラリア)が傾斜のきついグリーンのわなにはまり、ニック・ファルド(英国)に逆転優勝を許す大きな転機となるホールになった。

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