特集 マスターズゴルフ

マスターズの魅力(1)

 石川遼はかつて「いずれマスターズで優勝できるようになりたい」とゴルファーとしての究極の目標を語っていた。

 もちろん、全米オープンでも全英オープンでも全米プロでも、メジャーに勝つことができれば、日本のゴルファーとしては快挙中の快挙。大きな夢を達成したことになるだろう。全米オープンには全米の、全英オープンには全英ならではの歴史と伝統、それぞれの魅力や味といったものがある。しかし、日本の多くのゴルファーにとって、全英や全米より、マスターズがより特別な存在であるのではないか。若かりし日の石川も、4つのメジャーの中で、まず「マスターズ」の名を挙げた。

 マスターズ・トーナメントというのは、4つのメジャー大会の中で少しばかり異質の存在だ。主催するのは、米ジョージア州オーガスタにあるオーガスタ・ナショナルGCというゴルフクラブ。全英や全米のようなゴルフ統括団体による大会ではなく、あくまでプライベートなゴルフクラブが、名手(マスター)と認めた選手たちを自分たちのゴルフ場に招き、1年に一度争う招待大会だ。

 そんな特殊な試合が、メジャーの一角として絶大な人気と確固たるステータスを誇るのはなぜか。そこにはいくつかの理由があるだろう。

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