無人機プレデター&リーパー

日本は偵察型を独自開発

 日本でも既に防衛省が無人機の利用を始めている。陸上自衛隊は2004年にプログラミングによる自動飛行が可能な偵察用の無人ヘリコプターを導入し、イラク派遣部隊に配備した。無人ヘリに搭載されているのはカメラだけで、攻撃能力はなく、イラクでは宿営地の夜間警戒などに当たった。
 一方、不審船対策などのため、高性能の無人偵察機の開発も進められている。一時は、米国製の大型偵察用無人機「グローバルホーク」の採用が決まりかけたが、結局、国産品を独自開発することになった。
 テスト中の試作機は全長5.2メートル、全幅2.5メートル、全高1.6メートルで、F15戦闘機に搭載されて離陸する。上空で戦闘機から分離された後、プログラミングによる自律飛行をしながら偵察を行い、自力で飛行場に着陸するというタイプで、地上から操縦する米空軍のMQ-1「プレデター」などとは、運用のコンセプトがまったく異なる。防衛省技術研究本部が開発を担当しているが、10年度中にも航空自衛隊に引き渡され、実用配備に向けたテストが行われる予定だ。

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