米国に負けず劣らず、無人機の開発に熱心なのがイスラエルだ。イスラエルは対ゲリラ戦で辛酸をなめた経験から、味方兵士の損害をできるだけ減らそうと、無人機を上空偵察や火砲の着弾観測などに導入した。近年は武装型への傾斜を強めており、2004年ごろからガザ地区でのパレスチナ過激派幹部の暗殺などに、武装無人機を多用しているとされている。
10年にはミサイルなどを搭載可能な大型無人機「エイタン」(別名:ヘロンTP)を正式配備した。全長24メートルに対し、全幅は26メートルもあり、主翼は小型旅客機と同程度の長さがある。重量4.5トン、ペイロード(センサーや武装などの最大積載重量)は約1トンあり、実用最大高度は1万3000メートル、60時間の連続飛行が可能とも言われている。
イスラエルは同機の使用法について特にコメントしていないが、長大な航続力を生かしてイランの監視任務に投入される可能性もある。
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