無人機によるテロ組織幹部への攻撃を続けている米空軍に加え、アフガニスタンやイラクで苦戦を強いられている米陸軍も攻撃型無人機を独自運用する方針だ。陸軍の場合、テロ組織の幹部殺害といった戦略的な目的にはあまり関心がなく、地上部隊を上空から援護する「近接航空支援」任務など、兵士の損害を減らすための戦術兵器として重視している。
アフガニスタンやイラクでは土地勘のあるゲリラ側が圧倒的有利で、米陸軍は偵察中の小部隊が包囲されたり、拠点が不意打ちされたりして大きな被害を受けることが少なくない。陸軍は空軍の無人機から支援を受けているものの、それが必ずしも十分ではなく、地上部隊の損害拡大につながっていると不満を募らせている。
そこで、米陸軍は空軍のMQ-1「プレデター」の改良型を「スカイウォーリア」という名称で採用、2015年までに158機を調達する計画を立てている。また、既に運用中の無人偵察機RQ-7「シャドー」をベースに、軽量の2.75インチ・レーザー誘導ロケット弾を搭載できる攻撃型無人機の開発も進めている。
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